この画像をよく見てください。真ん中のアタリに毛羽立ちが分かりますか?
これが原因でPEラインが高切れと言われる「途中でラインが切れる現象を起こす」可能性が高いです。
ではどうしてラインが毛羽立っていくのでしょう?
PEラインは切れやすい?
PEラインを使っていて、途中で急にラインが切れたということはありませんか?
通称「高切れ(たかぎれ)」というもので、ルアーフィッシングの場合はPEラインとリーダーを直接結んでいる場所ではなく途中で切れてしまう現象です。
同じように船釣りなどでも高切れが起こってしまいます。
主な原因はPEラインのダメージです。
またまた最初の画像に戻りますが、これぐらいの毛羽立ちでも人間の力で引っ張って切れない場合もあれば・・・
引っ張ったら簡単に切れました。
こんなに簡単に切れる糸で釣りをしていたら、せっかく釣れる魚も釣れません。
ラインが痛んだらPEラインを交換しましょう!
PEラインが毛羽立つ理由
普通に釣りをしているだけなのに、どうしてPEラインは毛羽立つのでしょう?
そもそもPEラインには擦れにやさしいと言われるSicリングやトルザイトリングを使っても毛羽立つことが考えられます。
目視で確認できることがあれば、爪などをリングにあてて回してみて引っ掛かるかチェックする方法もあります。また、本当に微細な割れや傷は分かりにくい可能性が高いです。
実際にPEラインを通してみてリングをクルクル回して引っ掛かるところが無いかチェックするのも良いでしょう。
トップガイドは竿先を地面にぶつけたりする可能性が一番高い場所で、エギングロッドなど竿を振り下ろしてアタリを取る時によく当ててしまいます。ってぼくだけですか?爆
この時に割れる事が多いです。
トップガイド以外にも割れていると同じようにラインに傷がつきやすいので確認しましょう。
それでも、分からない場合・・・。
スレッドと言って、ガイドを巻き付けている糸の部分があります。
このスレッド部が割れていて引っ掛かっている可能性もあります。
実際に今回はガイドスレッドが割れている状態で、一部が尖がっていたので
それが原因でラインが擦れて弱った可能性が高いです。
考えているだけで、それが原因かは分かりません!
スレッドが原因と考えている理由は・・・
前回の釣行はティップランエギングでした。
この時にラインを新しく巻き替えていて、新品です。
それにティップランエギングは船からする釣りなので、水中でラインが擦れる可能性は非常に低いです。
ってことで、その時にチェックした項目で一番あやしかったのがガイドを巻いているスレッドの割れでした。
ちなみに糸で巻いたあとにエポキシ樹脂というコーティング剤で固めるのが一般的です。
このスレッドは割れていませんが、ガイドに負荷がかかるとひび割れてきたりします。
特にガイドが外部とぶつかったりして、大きく曲がったりするときにエポキシも大きく割れて突起になることがあります。
もちろん、単純に岩礁帯やラインが擦れやすいエリアを攻めていたり、ラインを巻いて長い間使っていたりすると劣化も起こってきます。かけあがりのキツイエリアをショアジギングで狙っていると途中のPEラインが毛羽立ってくることがあります。
セルフチェックまとめ
簡単にできるセルフチェックをまとめました。
先ほど紹介した方法です。
・ガイドにキズや割れが無いか確認する
・ガイドを巻いてあるスレッドに糸が引っ掛からないかチェックする
この時にガイドにゴミや海藻などが引っ付いていても、糸が引っ掛かることがあります。
PEラインは細くて強いのがウリですが、擦れには弱いのでガイドリングのお手入れは入念にしたいものです。
他にセルフ項目としては・・・。
・ラインを巻いているスプールのエッジに傷が無いかチェックする
・ラインローラーが回っているかチェックする
・ラインローラーにキズや溝が無いかチェックする
スプールエッジはラインが放出されて出ていく時に少なからず当たっているであろう部分です。画像で言うとスプールを止めているドラグノブの下に赤色のパーツがあり、その下にある金色のぐるっと回っているリングです。PEラインを巻いている部分のすぐ上のパーツになります。
ラインローラーとはスピニングリールで糸を巻き取る際に必ず通る部分なので、
ここにゴミが付着しやすく、塩水もよくかかるのでラインローラーが固着して回らなかったりします。ラインローラーが回っていない状態で糸を巻き続けると糸が濡れている状態であったとしても摩擦熱が生じる可能性が高くラインには良くないです。
さらに同じ部分で回し続けているとラインローラーに溝ができてしまうこともあるので、要チェックな項目です。
番外編
ルアーフィッシングをしていて、投げた瞬間に切れたりすることがある場合は・・・
〇投げた瞬間にリーダーとの結び目がガイドに引っ掛かって切れている可能性
簡単に番外編を説明していくと・・・
ぼくもよくやったのですが電車結びをしていて投げた瞬間に結びこぶがおそらく引っ掛かってパチン!と音がして切れている場合。
この場合は結び方をFGノットなどガイド通りが小さいものに変更するか、トップガイド(一番上のガイド)からノット部分を出した状態で投げることで解決することが多いです。
毎回ノットがガイドリングに擦れてでていくので、弱る可能性もあります。
それでも解決しない時は?
今回は簡単にすぐチェックできる項目を挙げていますが、それでもリングにキズは無いし、ラインローラーも回る。それにスプールエッジだって綺麗。
じゃぁどうして糸が切れてしまうの?ってなると思います。
今回、ぼくの場合は前回の使用していた竿に原因があった可能性が高いので
傷んでいるラインを切って捨てたつもりでしたが、まだ痛んでいたので・・
先日の釣行で高切れしてしまいました。
残っている糸のメーターも110mを切っていたので、新しく買い替えることにしました。
これで解決すれば良いですが、同じように巻き替えたPEラインがすぐに高切れしてしまったとしましょう。
うん。分かりません。そんな時は、PEラインを買った最寄りの釣具店に行って、ラインがよく切れるのでと相談するのもありでしょう。ん。ネットで買った?
うん。ぼくもよくネットで買い物するからよくわかります。笑
その時は「ネットで買った糸なんですけど」って言えば良いでしょう。
親身に話を聞いてくれるはずです。
実際に自分でPEラインが毛羽立つ原因を見ても竿のガイドリングにキズがあるのか分からない可能性は残ります。
なので、頻繁に切れたりする場合は竿を一度点検してもらえないか依頼するのもありです。
キズがあればガイドを交換してもらうなどの対処方法ができます。
その他に、ラインが綺麗なのによく切れる場合も?
投げた瞬間によく切れる場合は使っているルアーやオモリのバランスがあっていない可能性があります。これはPEラインに限ったことではありませんが、投げ釣りの場合は力糸など太い糸をショック吸収に使ったりします。
これが無ければ、バチン!と音を立てて切れることからトータルバランスがあっていない可能性も。
あとは・・・あんまり考えたくありませんがフグがPEに寄ってきたことを見たことがあります。この前・・・高切れした時は・・・ツンツンと当たりのようなものがあってスッと切れました。爆
この時はフグの姿は有りませんでしたが、個人的にはこちらの原因も疑っています。爆
さいごに
今回は色々な高切れの可能性を考えて行きましたが、釣りをするにあたって重要な役目をするアイテムがラインです。PEラインの普及は様々な釣りを変えています。
投げ釣りにしても、遠投するのに極細ラインでないと飛距離が伸びませんし、ジギングやエギングでも切れのある動きやアタリを取るのに欠かせません。
そんな重要なファクターを持つPEラインですから、不具合がでたときにはどこが悪いんだろうと考える癖を持つと早めに対処ができ結果的に釣果UP・ロスト減に繋がります!
ではでは~!皆様よい釣りを!
糸の巻替えをする際には、高速リサイクラーが便利です。
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