これから夏を過ぎて、頻繁に発生する赤潮。
この赤潮は夏頃が多かったように思いますが、今では春でも見かけますし、夏前にも普通に見かける光景です。今回は赤潮の中で釣りをした時の実釣の話も含めて、お伝えしていきます。
最初に言っておきます。赤潮は魚釣りにとってマイナスです。
魚は釣れません!って言いすぎですが、わざわざ赤潮が出ている場所で釣りをするよりは他の場所を考えて欲しいです。
赤潮とは?
赤潮は生活排水や工場排水などの栄養が豊富な水が海に流れることによって、植物プランクトンが大量に発生して赤茶色や赤く海が見えることを「赤潮」と言っています。
なんだプランクトンが発生しているのなら、魚も喜ぶのでは?と思ってしまいますよね。
ところが、プランクトンが異常に発生していることからこの現象が起こるため酸欠になる傾向があり魚にとってはマイナスと言われています。
ちなみに、大雨のあとも山の養分が多く流れ出して、同じく植物プランクトンが大量に発生をして赤潮となる可能性もあると言われています。
特に淡路島近海の瀬戸内海側で多くでる現象だそうで、実際に淡路島の沿岸部では赤潮が多く見られます。
赤潮の中のエギングVSヤエン
過去に赤潮の中でヤエンを行ったことがあります。
ヤエンというと活きアジを使って、アジを泳がせてアオリイカを抱かせ、そのあとに針を投入し掛ける手法です。
このヤエン釣りのキーとなるのがアジです。
赤潮の中にアジを入れたらどうなるか?
すぐに死ぬんです。
これが赤潮が原因で釣れないという証拠です。
下記、農林水産省HPより引用
赤潮がおこると、プランクトンが魚のえらに触(ふ)れ、えらに障害(しょうがい)をおこして呼吸(こきゅう)できなくなったり、プランクトンが大量に酸素(さんそ)を消費(しょうひ)するため海水の酸素が欠乏(けつぼう)して大量の魚が死んでしまうこともあります。
まさに、これが原因で魚が嫌がる傾向にあると考えられます。
そして、そんな魚が嫌がる中にアジを投入するとどうなるか?
通常、長生きをしたら30分でも泳いでいそうなアジですが、5分も経たないうちに泳ぎがなくなり死んで帰ってきます。こんなかでアオリイカなんて釣れるわけないでしょ!?
って、思ってましたが同じ日にエギをしていた釣り人はアオリイカを釣っていました。笑
活き餌を使わないエギングでは、釣りをやり続けることも可能で、目的のポイントまで流せる可能性も高いです。しかし、活き餌を動かして釣る釣りでエサが死んでいていては釣果も厳しいと分かった一瞬でした。
しかし、その日も海全体が赤潮だったのですが、その釣り人は良く釣ったなーって感動したのを覚えています。
ちなみにその釣り人は防波堤の先端で釣りをしていました。やはり潮通しはキーポイントになりそうです。
赤潮が起こりやすい場所
瀬戸内海である淡路島では赤潮が発生しやすく、大阪湾側、瀬戸内海側ともによく発生しています。中でも、港内や潮の流れが緩やかになっている場所では長時間において赤潮がたまったままになっていることも見かけます。
水深が浅いエリアで潮通しの悪いエリアは釣りをする上でも、釣果にとってマイナスに働く可能性がとても高いです。反対に水深のあるエリアは赤潮が起こっていても、まだ中層からしたは影響が少ない可能性もあります。
赤潮の影響が少ない場所
釣り人としては赤潮の影響ができるだけ少ない場所を選びたいものです。
沿岸に発生しやすいとされる赤潮だけに、沖釣り(船)では影響が少ないと言えます。
ただ、頻繁に船釣りに行かない人にとっては沖?と言われても・・・ですよね。
なので、赤潮が発生している時は!潮の流れが速いエリアを選択肢に入れてみましょう。
ぼくが赤潮の時にヤエンをしてアジを即死させている間に、エギでアオリイカを釣った人がいるように赤潮は釣れにくいと言われていますが、全く釣れないわけでもないようです。
どうしても赤潮の中で釣りをしなければならない場合は、防波堤の先端か、防波堤の先端で釣りができない場合でも潮通しが良いエリアをできるだけ選びましょう。
また、水面近くに赤潮は発生しやすいことから海底近くにいる魚は表層や中層に比べて影響が少なくなる可能性が高いです。
釣り方としても底を中心に狙える釣り方もありでしょう。
実際に赤潮の時でも投げ釣りでキスを釣ったことはあります。ただ、釣れ方としては爆釣というぐらいよくアタリがあったわけではありません。
時間があって、場所移動ができる場合は赤潮が無い場所へ移動しましょう。
これが理想です。
さいごに
結局のところ赤潮があったとしても、魚が全く釣れないわけではないでしょう。
赤潮の時であってもキスやアオリイカをはじめ、赤潮の中で釣りをしていた時に全く赤潮で釣れなかった経験も少ないです。上の写真で見ても、防波堤から離れれば赤潮は無いですから、沖目に投げれば赤潮の影響も少ないと考えるのは自然ではないでしょうか。
ただ、赤潮が発生している時と比べれば釣果は格段に落ちます。
①時間的にも余裕がある時は移動!
②あまり時間が無い時で、先行者がいる場合は先行者に釣果を聞いて影響を探ってみる!
③移動できない場合は、潮通しの良いエリアを絞るか、底中心の釣り物を狙ってみましょう。
気にしすぎないでやってみるのも有りですよ♪
ではでは、良い釣りを!!